こんにちは、USHIOです!
今回はTED動画、Want to Get Ahead at Work? Risk the Awkward Momentsを見て、現代人の生き辛さについて考えてみたいと思います。
動画はこちら
この動画では、生活における「気まずさ」に焦点を当て、我々がそれを避けるように行動する心理について説明しています。例えば名前を間違えられたときや昇進、給与の交渉をするときなど、生活の中には自分の気持ちを伝えようとする場面があります。そして、名前を訂正することや給与UPを申し出ることに気まずさを感じ、何も言わずにやり過ごしてしまうことがあります。これは他人からの承認、つまり「私が何か言ったら相手はどう思うだろうか」ということを気にするあまり、評価が下がる「かもしれない」発言や行動を避けようとする心理が働くからなのだそうです。つまり、リスクを恐れているのです。
これを聞いて、日本人はこの傾向が高いなと感じました。
学生時代を思い出してみてください。授業で先生が「この問題分かる人~」と挙手を促すことがあります。私はこのような場面であまり積極的に手を挙げませんでした。もちろん、答えが分からないときもありましたが、分かっていても手を挙げることは少なかった気がします。また、クラス全体を見ても挙手する生徒は1~2人程度のことが多かったように思います。これは、もし手を挙げて自分が指されたときに自分の答えが間違っていたらどうしよう、とか、自分が答えたら周りのクラスメイトはどう思うだろう、などと考えた結果、手を挙げなければ何も変わらないとリスクを避けていたんだなと感じました。
また、数年前にあるイギリス人研究者が「街中で人に肩がぶつかった時に、どれくらいの確率で謝るか」を様々な国で実験したところ、日本人は凄まじい回避能力を見せ、「そもそもぶつかるのが難しかった」「日本人は全員ニンジャ」という結論を出したことが話題となりました。この理由については諸説ありますが、私は今回の動画と関連付けて「日本人は極端にリスクを避ける傾向があるから」だと考えました。学生時代からそういった雰囲気の中で育っているのでかなり確証があります。
これらのことから、日本人は自己主張せず、極端にリスクを避ける国民性を持っていると思いました。また、こういった国民性があるからこそ、生き辛さを抱えた人達が多くいるのではないかと考えました。会社で理不尽に怒鳴られても何も言い返せない、良さそうな案が浮かんでも会議で発言できない、こういった人が世の中には沢山いるのではないでしょうか。そして飲み会やSNSで会社の愚痴を言う。よくある光景ですが、良くはない光景だと思います。
ではどうすればいいのでしょうか。その答えがこの動画で語られています。自分に自信を持って、少しずつ自己主張できる場面を増やしていきましょう。