The Rise of Virtual Humans — and What They Mean for the Futureを視聴して思うこと

動画の感想
Businessman holding lightbulb of AI and artificial intelligence automation. Computer connection with information intelligent technology. AI prompt generate, AI for business, AI tech concept. Chat bot,

こんにちは、USHIOです!

今回はTED動画、The Rise of Virtual Humans — and What They Mean for the Futureを観て、バーチャルヒューマンについて思うことを書いていきます。

動画はこちら

まず、バーチャルヒューマンについてですが、こちらは3DCGなどの高度なCGで作られた人物を指します。中に人間がいるVtuberのような場合もありますが、最近ではその人格までAIが使われているケースが多いようです。CG技術の発展は凄まじく、あたかも本物の人であるかのように見えるキャラクターも増えています。動画ではこのバーチャルヒューマンであるimmaが紹介されています。

immaはアジア初のバーチャルヒューマンで、バーチャルモデル、タレントとして活動しており、2024年10/2現在、X(旧twitter)のフォロワー数1.1万人、Instagramのフォロワー数39.3万人を誇っています。動画内では数々の社会問題に言及したり、東京2020パラリンピックの閉会式に登場したりといった活躍が紹介されています。また、リモートで登場し、登壇者のSaraと簡単な会話をする様子も見られました。

今回こういったバーチャルヒューマンの世界を知り、これが今のAI技術か!と感心する一方で、流石に裏で人が操ってるんだろうと勘繰ってしまう自分がいます。おそらく私と同じような感覚を抱いた人が多いのではないでしょうか。しかし、今回重要なのはそこではありません。先程immaのSNSのフォロワー数に言及しましたが、このバーチャルヒューマンという「得体の知れないモノ」が認められ、支持されている事実に目を向けるべきです。

テレビが登場して以降、我々の生活の中には常に「画面」がありました。Youtubeや他のSNSが発展してきた現代では、テレビは衰退の一途をたどっています。しかしプラットフォームが変わり、むしろより強く生活の中に「画面」が根付いてきたように思います。その中で、我々はずっと「人」を見続けてきました。出演者はもちろん、人が作った番組、人が書いた記事、人が声を当てたキャラクター…

この中に、バーチャルヒューマンという「人ではないモノ」が入ってきたのです。そしてそれが受け入れられつつあります。この事実は、画面の中の世界において「人の代わり」ができたことを意味しています。大げさかもしれませんが、人の必要性、リアルの価値が脅かされているのです。

動画からの抜粋です。

She’s also in real campaigns. She’s worked with brands from Amazon, Porsche, BMW, skincare brand SK-II, IKEA and more. Right now, you can actually see an ad of her all over the world with her campaign with Coach, right beside co-star Lil Nas X. She’s also in real magazines, on the covers, from Harper’s Bazaar, Voce and Wonderland. 

(彼女(imma)は実際のキャンペーンにも参加しています。Amazon、ポルシェ、BMW、スキンケアブランドのSK-II、IKEAなどのブランドと仕事をしてきました。現在、コーチとのキャンペーンで共演者のリル・ナズ・Xのすぐ横に彼女の広告が世界中で実際に見られます。彼女はハーパーズ・バザー、ヴォーチェ、ワンダーランドなどの実際の雑誌の表紙にも登場しています。)

バーチャルヒューマンのimmaは、モデルやタレントという形で様々な企業と仕事をしてきたそうです。この「仕事をした」というのが重要で、これはつまり「現実の人ではなくてもモデルやタレントとして仕事ができる」ことを示しています。まして、バーチャルヒューマン本人に対しては人件費がかかりません。もし今後いわゆる「バーチャルモデル」「バーチャルタレント」といったものが発展していった場合、モデルやタレントをしている人々は職を失うでしょう。大げさかもしれませんが、バーチャルヒューマンが「人を雇う枠」に入り込んできているのは事実です。

現在実用化されているのは今回紹介したようなエンターテインメント分野ですが、今後はサービスや教育分野でもバーチャルヒューマンの活躍が期待されています。10年、20年後の未来、今ある仕事はどれだけ残っているのでしょうか。

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